3月31日(月)、東京国際フォーラムに「TOTO/ボズ・スキャッグス コンサート」の最終公演をパロッツと一緒に見に行きました。
TOTOのスティーヴ・ルカサーから招待を受けて行ったのですが、この日のチケットもすべてソールドアウトで、席がなかったのでステージ脇でコンサートを見させてもらう事になりました。
ボズとTOTOの楽屋は別にあってそこには入れませんでしたが、メンバーやスタッフが雑談したりする部屋に通してもらいました。
まず、ルカサ-と会っていつものハグで挨拶を交わしました。
そこで話しが出たのが、アンコールの最後の曲でビートルズの「With a Little Help from My Friends」をジョー・コッカーバージョンで歌うからパロッツもコーラスで参加しないかということでした。
チャッピーは、TOTOとボズのコンサートに全然関係ないパロッツは出れないと断っていましたが、ルカサーが大丈夫だよと言うし、周りの関係者の人達からも、最後は楽しく終わりたいのでぜひ参加してはと進められていました。
出てもコーラスだし、後ろの方で目立たないようにしていれば良いかという事で出演することになりました。
その後は、29日にアビーロードに遊びに来たデヴィッド・ペイチやグレッグ・フィリンゲインズが顔を出しパロッツを見つけると寄ってきて握手したりハグをしたりして雑談を交わしていました。
グレッグからは、TOTOのTシャツのプレゼントがありました。
今回アビーロードに遊びに来なかったサイモン・フィリップスが顔を出すと、同じドラマーで前回サイモンに会っていないトーマスがすぐに近寄って行って一緒に写真を撮ってもらうよう頼んでいました。
第一部はボズ・スキャッグスのコンサートですが、ボズと一緒にアビーに遊びに来たバンドメンバーのギターのジョンがパロッツの前を通るときに挨拶をしていき、ステージに上がる前にはビートルズの曲をギターで演奏して遊んでいました。
ギターのジョンはビートルズが大好きだそうで、アビーロードで演奏した時も普通にビートルズの曲をギターで弾いていました。
また、彼がボズに一緒にアビーロードのステージに上がろうと誘ってくれたそうです。
ん~ん、良いやつ。
コンサートはステージ脇から見させてもらいましたが、楽器の音のほうが大きくボズの歌声があまり聞こえませんでした。
やっぱり、ボズのコンサートの時は観客席でゆったりと聴きたかったですね。
ボズのコンサート中、パロッツと私はステージ脇の後の方で聞いていましたが、途中、ルカサーが来てもっと近くで見ろとステージに近い所まで連れていかれました。
こちらからお客さんの顔が見えていたので、観客席からパロッツがステージの下手(左側)にいたのが見えた人もいるでしょうね。
ボズのコンサートのアンコールにルカサーも出演するので、そのスタンバイをしている時、ルカサーがステージ横の予備のギターが置いてある所(10本以上置いておりました)にチャッピーを連れて行き、自分のギターを何本かチャッピーに見せていろいろ説明をしていました。
夢のようなボズのコンサートが終わり、第二部までは20分の休憩時間があります。
その間、また、休憩室に戻りました。
さすがにパロッツは有名で、いろんな関係者の人から声をかけられたり挨拶をうけていました。
その後、ボズが楽屋から出てきてパロッツを見つけると、アビーロードではすごく楽しませてもらったと言って握手をしてくれて写真も一緒に撮ってくれました。
第二部のTOTOのコンサートが始まる時にボビー・キンボールが楽屋から出てきてパロッツを見つけると嬉しそうにハグで挨拶をしてくれました。
TOTOの演奏は、前回来日した時に観客席で見させてもらいましたが、ステージ横の近くで見るとまた違った迫力がありますね。
でも、TOTOのメンバーもスタッフもみんなコンサートを楽しもうという雰囲気は感じ取れました。
コンサート中、ボビーは自分が歌わない時はステージ脇に戻ってきていましたが、その時に度々チャッピーの肩を抱きいろいろと声をかけたり、パロッツに自分の持ち物を説明したりしていました。
途中、ルカサーのギターの調子がおかしくギター担当者が落ち込んでいた時がありましたが、その時にはボビーがギター担当者の肩を「ポン、ポン」とたたいて「ドンマイ、ドンマイ」という感じで慰めていました。
この辺は、さすがにワールドツアーを一緒に回っている仲間だなと感じましたね。
コンサートも終盤でアンコールの前の曲が終わり、一度TOTOのメンバーがステージ脇に戻ってきた時、メンバーがパロッツに最後の曲に参加するんだよなと声をかけていました。
アンコールが始まり、「With a Little Help from My Friends」の前の曲の「Africa」の演奏中に、ボズやボズのバンドメンバーがステージに出るためにステージ脇に集まってきました。
そろそろ「Africa」も終わりに近づき、パロッツも上着や荷物を置いてスタンバイしていましたが、だ、誰か1人足りません。
トーマスが居ないのです。
さっきまで居たのにと思って探していたら、休憩室の方から走ってくるトーマスが見えました。
そうです、トイレに行っていたみたいです。
それも、出番ぎりぎりに。
パロッツがスペイン公演に行った時のトーマスの武勇伝を聞いていましたが、それが初めて理解できました。
さすがトーマス。図太さではパロッツ一ですね。
さて、とうとう最後の曲「With a Little Help from My Friends」が始まります。
TOTOは先にステージに出ているので、普通だったら、まずボズをステージに呼んで、その後ボズのバンドメンバー、最後にパロッツがステージに出るのが当たり前ですよね。
ところがルカサーは、あろうことか最初にパロッツを呼び込んだのです。
まず、ルカサーがパロッツの紹介をしました。
でも、チャッピーを前の方に呼んで「チャッピーさんfromビートルズ」みたいなことを言ったそうです。
それじゃチャッピーの紹介にも、パロッツの紹介になっていませんけどね。
パロッツを知らない人は「誰、あれ」と思ったでしょうが、歓声は上がっていましたね。
パロッツメンバーも深々とお辞儀をして挨拶していました。
その後に、ボズやボズのバンドメンバーがステージに呼ばれ「With a Little Help from My Friends」が始まりました。
ただ、ジョー・コッカーバージョンだったので、横で聞いていても「With a Little Help from My Friends」には聞こえませんでした。
最初は、コーラスだけと言っていたのにルカサーはチャッピーに歌えとずっと言っていました。
チャッピーは、ジョー・コッカーバージョンを歌ったことがなかったそうで、どう歌っていいかわからず尻込みしていたみたいですが、足元に電光掲示板みたいな器械があって、それに歌詞が流れていて歌う箇所を色で示してくれていたそうなので、意を決してその歌詞を見ながら歌ったそうです。
考えたら、コーラス以外でちゃんとソロで歌詞を歌ったのは、TOTOのボビー、TOTOのゲストボーカルのジョセフ・ウィリアムス、ボズ、とチャッピーですから凄いことですよね。
他のパロッツのメンバーが後ろの方に立っていたら、キーボードのデヴィッド・ペイチが「もっと前に行って一緒にコーラスで歌え」と言ってくれたそうです。
結局、パロッツの他のメンバーもみんなで前の方に行き一緒に歌っていました。
曲も終わり、最後に全員で肩を組んでお客さんに挨拶をする時も、パロッツが参加して深々とお辞儀をして挨拶をしていました。
私はコンサートの迷惑になっていないかな~。と思いながらも凄いことになったなと1人興奮して写真を撮っていました。
コンサートが終わって、休憩室に戻ってからもパロッツは興奮気味でした。
TOTOとボズは楽屋で、「TOTO/ボズ・スキャッグスコンサート」のジャパンツアーの成功をお祝いしていました。
パロッツは、ルカサーが出てくるのを待っていましたが、駐車場の関係で会場を出ないといけない時間になってしまいました。
最後にルカサーに会えなかったのが残念でしたが、また10月にアビーロードに遊びに来てくれるでしょう。
チャッピーは家に帰るまで緊張が取れなかったそうです。
でも、夢のような1日だったみたいです。